2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

勇者たちへの伝言 いつの日か来た道 増山実

現在はショッピングモールとなったかつての西宮球場と、そこを本拠地としていた阪急ブレーブス、そしてある夜の試合を中心として物語は展開していく。50歳となり、父の生きた年齢を1つ越えた主人公は聞き間違えのようなイツカキタミチというアナウンスに導か…

昨夜のカレー、明日のパン 木皿泉

まず、単純な感想としてすごく良かった。大好きな本。若くして亡くなった一樹。一樹が亡くなって以降も妻と義父が続ける同居生活。二人は一見穏やかな日々を過ごしているように見えるが、その内面では一樹が亡くなったことから前に進めず、でもこの心地よい…