ちょっと今から仕事やめてくる 北川恵海

ブラック企業で働く青山、日々の辛さから、いつの日か自殺を意識するようになっていたが、ある日出会った同級生のヤマモトのおかげで少しずつ、彼の生活は変わっていった。


ヤマモトは土足で、他人の生活に踏み込んでくるようなタイプの人間で、青山にあれやこれやと指図してくるが、そのことが、青山を変えていく。

しかし一方で、青山はヤマモトが同級生だったという記憶がなく、彼の存在に違和感を覚える。


途中からヤマモトの正体が、見えてきてしまう感はあったが、さっくり読めるので忙しい日々の中、少し立ち止まって、自分を振り返るキッカケには良い一冊と思う。