まぼろしのパン屋 松宮宏

3つの短編。
パン、ホルモン、姫路のおでん、食べ物をテーマにしながら描かれるヒューマンストーリー。

主人公たちもどこかで見たことがありそうな市井に息づく人たちでドラマチックな物語の展開はないが、逆にそのことに好感が持てる。

なんかこんな感じで人生って進んでいくよね、進んでいけばいいよねって思わせてくれる。

反面、カタルシスはないので空いた時間にサクッと読めてしまう軽さもあり。