七つの会議 池井戸潤

利益を上げるための、品質の軽視。1つのネジを発端としてその背景にある企業文化があぶり出されていく。

一人の人間の中でも良心の葛藤があるように、一つの会社の中でも告発したいものと、隠蔽したいものの葛藤があった。

池井戸さんの他作品に劣らずテンポよく読み進めることができる。


売り上げ未達で、たとえ会社で人間扱いされなかったとしても、不正をしない行き方ってあると思うのだが、きっかけが些細なことすぎて、一歩また一歩とその道に進むうちにもう引き返せないところまで来てしまうんだろうな。